「ゆりかごの歌」~童謡100年・音羽ゆりかご会85周年記念盤~

4月11日発売のCD情報です。

「ゆりかごの歌」~童謡100年・音羽ゆりかご会85周年記念盤~
 
音羽ゆりかご会,岩本公水

・発売日:2018年4月11日
・価格:1,500円(税込)
・キングレコード

1. かなりや
2. ゆりかごの歌
3. 里の秋
4. みかんの花咲く丘
5. いのちの歌
6. うたいましょう ~ウォームアップ・ストレッチソング~ (ボーナス・トラック)
7. しあわせでした ~クールダウン・ストレッチソング~ (ボーナス・トラック)
8. 品川音頭2017 (ボーナス・トラック)

■音羽ゆりかご会ホームページ
http://0108.tv/

童謡100年…日本一の老舗「音羽ゆりかご会」が目指すもの

明治期の学校で始まった唱歌教育に対し、大正期に文学運動から生まれたのが「童謡」です。文豪・夏目漱石門下の鈴木三重吉が旗手となり、多くの著名な文学者が参加した雑誌「赤い鳥」の刊行は、我が国における童謡黎明期を作り出しました。自分自身の子どもに与えるべき相応しい児童文学が見当たらないことを憂慮した鈴木の呼びかけに対し賛同した文学者は泉鏡花、高浜虚子、芥川龍之介、島崎藤村、小川未明、谷崎潤一郎、有島武郎、菊池寛、三木露風、ほか錚々たる顔ぶれ。後に教科書で採用される短編小説「蜘蛛の糸」「杜子春」(芥川龍之介)や「ごんぎつね」(新美南吉)なども同誌上で発表され、また昨今クラシック歌曲として愛好される「この道」「からたちの花」(北原白秋)も原作は童謡雑誌「赤い鳥」から生まれた作品でした。

雑誌「赤い鳥」が刊行された翌年の大正8年には、同誌の作品に作曲を施した「曲譜集」も刊行され、作品第一号となった「かなりや」(西條八十)を皮切りに、歌としての「童謡」という新ジャンルが誕生。同誌上での活躍で「童謡」の黎明期を築いた北原白秋と西條八十、さらに時期を同じく刊行された雑誌「金の船」で活躍した野口雨情の3人は、大正期の三大童謡詩人と呼ばれるようになりました。特筆すべきは、当時の作家(作曲家を含む)の大半が「童謡」を生業とまでは考えておらず、あくまで未来を担う子ども達のためボランティア的に作品提供を行っていた点です。昭和20年代頃までは、学校や幼稚園の先生を本業にするなど、多くの子ども達と日常的に関わり合いを持つ作家が多かった点も、童謡の作品性に大きな影響を与えたといえましょう。

当代一流の文学者や音楽家がコラボレーションして、真に子ども達のために創作した作品こそ、日本人の愛する「童謡」であることを思えば、私たちは単に歌うだけの「童謡」を超越し、より文学的に作品を熟読玩味すべきなのかも知れません。日本国内で唯一、前述した「赤い鳥童謡運動」を継承し、戦前から活動し続けている音羽ゆりかご会は、我が国における児童音楽文化の継承者として今後も次世代に向けた活動を続けて参ります。
(海沼実)

 

 

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