シリーズ紀行 童謡で地域との交流 3

シリーズ紀行 童謡で地域との交流 
3.東北地方歴史の原点・多賀城市での童謡交流

                       チェロリン村・村長ほか  土谷庫夫

 悠久の昔が、未来の顧客を待ちながら眠りから覚めていない。
 それを目覚ませようと努力している人たちとの会話から、この街への訪問は決定されました。その街とは、宮城県多賀城市。

 話の発端は、平成29年2月15日に、東京の南青山で開催された第一回DMO全国フォーラムでした。観光立国への道へ進むための重要な要素である、全国に多数認定されるDMOに関し、私はDMOに関心の高い1人のフリーランサーとして行事に参加しました。そしてその懇親会で、DMO化をめざして参加していたNPOゲートシティ多賀城・代表である松村敬子さんとの会話が、私の同市への関心を惹きつけました。東北に奈良がある、というような松村さんの言葉が、私の心を動かす震源となった次第です。

 さて、日時はとんで、4月16日(日)。前日宿泊した十和田市から、午前中に新幹線・仙石線と乗り継いで午前11時に多賀城に到着。そして、夕方までの6時間の凝縮した時間を過ごせたのです。駅で松村さんの車にピックアップしていただき、午後には、「多賀城童謡を愛する会」(代表・熊谷紀子さん)の皆さんが待ち構えてくれている多賀城市・市民会館リハーサル室に急行しました。

 広々とした会場には、童謡の会のメンバー10人位と、会場用意をしていただいた松村さんと私とだけで、いささかもったいない広さではあったものの、童謡7曲を、私の自由奔放(?)なトーク、持ち込んだ手回しオルゴールによる可憐な音での演奏、何曲かは皆さんに歌っていただき、楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 後日に、松村さんにお願いしてお聞きした、童謡の会の方々からの印象として、松村さんからのメールにていただいた言葉を、そのまま記してみたく思います。きっと、それぞれの参加された方々が思い思いに言い表された言葉かと、有難く拝聴をさせていただきました。

・私たちだけで聞くのはもったいなかった。
・多くの人に聞かせたかった。
・歌の意味を勘違いして歌っていた。
・何気なく歌っていた歌に奥深い意味があった。
・また来ていただけるなら、多くの皆さんにお声掛けをしたい。

 松村さんに探していただいた、私として東京では予期しなかった、童謡を楽しんでいる方々と、このような機会を持たせていただき、今でもその折の楽しかった時間が思い出されます。

 この市は、奈良時代・平安時代といった11世紀中ごろまでは、東北随一(唯一が正しいですね!)の政治・経済の中心地でした。歴史上に燦然と残るこの地の優雅さと重要性を、インバウンド観光に役立たせたいとの思いと熱気が地元にあることを感じる一方、日本の庶民的歌唱のルーツである童謡を、一緒に楽しんできたことが、言葉に表せない稀有な体験のように、熱く思い出されます。

土谷庫夫

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