『「あの子はたあれ」の童謡詩人 細川雄太郎』

 

書籍紹介
『「あの子はたあれ」の童謡詩人 細川雄太郎』 (夕住 凛 著:サンライズ出版)

 戦中戦後にラジオでヒットした童謡「あの子はたあれ」の作詞を手掛けた滋賀県日野町出身の童謡詩人、細川雄太郎(1914-1999)の人生を綴った作品。
 著者の夕住 凛(ゆうずみ・りん)氏は、細川主宰の同人誌『葉もれ陽』に作曲で参加したことがきっかけで細川と交流が生まれ、その作品や人柄、何よりも童謡へのひたむきな情熱に心を惹かれたことから、本書の執筆に至りました。
 本書では、細川雄太郎の生い立ちから群馬での丁稚奉公時代、「あの子はたあれ」や「ちんから峠」などのヒット曲の秘話、そしてふるさとに根差した童謡文化の普及活動などが描かれています。
 敢えて職業としての作詞家の道を選ばなかった細川雄太郎ならではの童謡との関わり方がとても興味深かったです。
 一人の作詞家の人生を追いながら、戦中、戦後の童謡文化全般にも触れることができました。
 また、昨年、生家で見つかり、新聞でも取り上げれた「陣中日誌」は、細川が太平洋戦争の出征中に生々しい心境を綴ったもので、本書でも紹介しています。
 細川雄太郎が残した1000編を超える童謡作品の中から、時代ごとに厳選した童謡を作品集として収録。
 最後に、本書の中で最も印象的だった細川雄太郎の言葉を紹介します。
 「童謡は詩で、詩のない人生は美しくありません。童謡の命は童心で、童心を失っては人間ではありません」

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